BABYMETAL 1st.Album “BABYMETAL”
released on 2014/02/26
SU-METAL ( Vocal / dance )
YUIMETAL ( Scream / dance )
MOAMETAL ( Scream / dance )
1. BABYMETAL DEATH |
2. メギツネ (MEGITSUNE) ★ |
3. ギミチョコ!! (Gimme Chocolate) ★ |
4. いいね! (Iine!) |
5. 紅月-アカツキ- (Akatsuki) |
6. ド・キ・ド・キ☆モーニング (Do・Ki・Do・Ki Morning) |
7. おねだり大作戦 (Onedari Daisakusen) |
8. 4の歌 (Yon no uta) |
9. ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト (Uki Uki Midnight) |
10. Catch me if you can |
11. 悪夢の輪舞曲 (Akuma no Londo) |
12. ヘドバンギャー!! (Headbangerrrrrrr) |
13. イジメ、ダメ、ゼッタイ (Ijime Dame Zettai) |
本日は、2010年代のCDカテゴリー。
2014年02月に発売されたBABYMETALのファーストアルバムをご紹介いたします。
(今日は長いです。今回だけは、いつもの解説調では無くラフに書かせてくださいw)
「遂に」と言いますか、「とうとう」と言いますか、BABYMETALを紹介する日が来てしまいました。
正直に言いますと、【海外に発信したい日本の音楽】を標榜して運営している当ブログですので、
このグループについては、アルバムが発売された日にでも紹介しないといけない位・・・いや、
メジャーデビューの時に、さっさと紹介すべきだったのですが、何せ、50歳目前のおじさんが、
自分の娘か下手したら孫でもおかしくない13歳~15歳の娘っ子達を紹介するのは、非常に躊躇する
ものがありまして・・・。そんな躊躇のお陰で、私が「海外に発信したい・・・」などと考える
間もなく、遙かに早く海外のリスナーの皆様方に火が付いてしまっていたと言う体たらくです。
そうした躊躇と興味が交錯する時の中で、だんだんと彼女達の音楽の持つ中毒性にいい年した
おっさんがやられてしまい、ちょっと油断すると「イジメっ、ダメっ♪」とか「ソレソレソレソレ、
コンコンコッコッコッコン!」とか「ワタタタタタタタタ、ドッキュン♪」と、うっかり鼻歌まじ
りで声に出てしまいそうになるほどです。
いや、こうなったら、おっちゃん、声に出すか? でも出せない・・・・・。
さらには、嫁さんにすら言えない・・・・「おまいは変態か?」とか「ロリコンか?」と言われる
かも知れない。。。いや、うちのお嫁さんに限って、そんなことは言うハズ無い、悶々・・・
と、ひとり、隠れ切支丹的な日々を1年半近く送ってきた訳です。
ですが、ここの所、テレビの情報番組でも取り上げられているとか、GAGAの前座に抜擢され
たとか、ビルボードのHM/HRカテゴリーダウンロード1位とか、大型ロックフェスへの出演決定
などなど、いよいよ市民権を得てきた旬な今ならばっ!「変態」とか「ヲタク」とか「ロリコン」
とか言われないで済むかな?(チラっ)的な判断で、取り上げてみます。
さて、ワタクシ、Classicを始めとしてJAZZ、Fusion、 AOR、 POPS、WorldMusic とありとあ
らゆる音楽が好きで、ここでは、こういった一部日本の音楽を紹介するサイトをやっていますが、
実は、35年来の生粋のヘヴィメタル/ハードロック(以下HM/HR)ファンです。
ただ「生粋」とは言いましても、本物のメタルマニアの方とは違って、どなたでもご存知のメジャ
ー級のバンドばかり聴いておりましたので、生粋の「き」程度のレベルです。
どんな趣味なのか一部をご紹介しますと、
【My Favorite HM/HR Line up】
Arch Enemy / Earthshaker / Iron Maiden / Avenged Sevenfold / Accept / Alice In Chaines / Alcat-
razz / Anthrax / Yngwie.J.M /Impellitteri / VOW WOW / Vandenberg / Vixen / Venom / Voivod
Evanescence / AC/DC / X JAPAN / L.A Guns / Ozzy Osbourne / Gargoyle / Galneryus / Kiss
Queensryche / Great White / Quiet Riot / Saxon / Judas Priest / Cinderella / Scorpions / Skid Row
Slipknot / Slayer / Sodom / The Darkness / Children Of Bodom / Deep Purple / Dio / DIR EN GREY
Def Leppard / DOLL$BOX / Doom / Dokken / Dream Theater / Nightwish / Nickelback / Paradise
Lost / Pantera / 44MAGNUM / Black Sabbath / FLATBACKER / Poison / Whitesnake / White Lion
Manowar / MAKE-UP / Mari Hamada / Megadeth / Metallica / Motorhead / Motley Crue / UFO
Uriah Heep / Europe / Riot / LOUDNESS / Lacuna Coil / Rush / Ratt / Living Colour / Raven / Rainbow
Rob Zombie / W.A.S.P
とこんな感じです。
(DOLL$BOXと浜田麻里については名前の部分を過去記事にリンクしています)
途中、キリが無くなりそうだったので、端折りましたが、まあ当時で言う所のメタリカ、スレイヤー、
アンスラックス、メガデスのスラッシュメタル四天王からシンフォニックメタルまで、そこそこ聴い
ていたのかな?と改めて思います。
さすがに、最近のバンドを熱狂的に聞き込むと言うことは少なくなってしまったのですが、それでも
Avenged SevenfoldやPOPEVILS、Lacuna Coilなどは、とにかく格好良くてオススメです。
で、後ほど書きますが、上に挙げた中のバンドのいくつかとBABYMETALが同じステージに立つ
と言うことで、これはもう、おじさん的には、隔世の感がありすぎで、涙がツツーっと・・・。
さて、BABYMETALですが、改めてご紹介しますと、
SU-METAL (中元すず香)
YUIMETAL (水野由結)
MOAMETAL (菊池最愛)
の三人組です。もともと「さくら学院」と言うアイドルグループの一員で、そこでのクラブ活動で
ある重音部に所属してパフォーマンスを行っていたそうです(←この辺りはさすがにネットで調べ
ましたw)
このさくら学院は、中学生までしか所属出来ないそうで、卒業するまでの期間に、メンバーそれぞ
れがバトン部、新聞部、重音部、クッキング部、帰宅部、テニス部、etc…と言った部活に所属して、
それに見合ったパフォーマンス活動を行っていると・・・(これも調べないと分からない)
と言うことで、BABYMETALはこの重音部所属で、結成当初から「世界制覇」を目標にしていたと
言うのですから、夢はデッカク持つとかなうものだなと今になって娘ッ子達に教えられているワタ
クシです。
私が初めて彼女達の楽曲とMVを目にしたのが、「ド・キ・ド・キ☆モーニング」でした。
その感想はハッキリ言って、「色モノですか?」「バックがメタルサウンドなだけ」と言う印象で、
自称「メタルファン」の私としては、かなりツライなあと思っておりました。
いかにも「日本的」だなとも。
これが、最初に「メギツネ」か「紅月」あたりだったら、もう少し素直に聴けたかも知れません。
ただ、徐々に表立ってくる楽曲群を聴いていくうちに、凄い演奏をしていないかい?一つの曲に
これだけの音楽ジャンルを詰め込んで楽曲として成り立っているのも凄くないか?と感じ始めま
した。
私が曲の素晴らしさとか、演奏の素晴らしさを確認するのに、YOUTUBEの「弾いてみた」「唄っ
てみた」と言うアマチュアの動画を見ることが良くあります。楽器単体とかアカペラに分解されて
聴けるのに加え、お世辞にもあまり上手とは言えない方もいらっしゃいますから、それが返って
いかにプロの演奏家が難しい事に取り組んでいるのかが良く分かるからなんです。
世界中のアマチュアが「メギツネ」「ギミチョコ」などを演奏しているのを聴くと、SU-METALの
後ろで展開されているサウンドがなるほど、激しくテクニカルな事が分かってきます。
この辺りが分かって来てから、だんだんとBABYMETALのサウンドにハマッてしまいました。
このバックを支える演奏陣は、「神バンド」と言われるメンバーでそれぞれがかなりの実力者揃い
です。彼女達の3年弱の活動の中で、この神バンドのメンバーも入れ替わりがありましたが、現在
のメンバーは、
大村孝佳 Takayoshi Ohmura (Guitar)
Leda (Guitar)
藤岡幹大 Mikihiro Fujioka(Guitar)
BOH (Bass)
青山英樹 Hideki Aoyama (Drums)
となっています。ギターの大村氏は、ソロ活動とバンド活動(C4)を並行しながら、元メガデスのマー
ティー・フリードマンのツアーにサポートメンバーとして参加したりしています。
Leda氏は、元DELUHIのメンバーで、現在は、DAIGO、T.M.RevolutionのライブサポートやHey Say
Jumpなどのレコーディングミュージシャンとして活躍しており、ギター教則DVDなども出している
実力派。
もう一人のギタリスト藤岡幹大氏は、全国の主要都市に展開する音楽専門学校MI JAPANの講師を
務めるかたわら、自身のバンド活動や、サポートミュージシャンとして活躍中。
ベースのBOH氏は、中島愛・ニコ動超バンド・3Peace☆Loversなどのセッションやライブサポート
メンバーとして活動しているようです。6弦ベースのタッピング・ハンマリングは必見のパワーミュ
ージシャン。
ドラムの青山英樹氏は、ビジュアル系バンドEVER+LASTのメンバー。バンドメンバーでもありな
がら、吉川晃司、緒方恵美などのベテランアーティストのサポートを務めてもいます。
私が敬愛して止まなかったドラマー、故青山純氏のご子息でもいらして、青純さん亡き後に、こう
してBABYMETALを通して息子さんの音を聞くと言うのも、これまた感慨深く、そして音楽の素晴
らしさを実感しています。
これだけのメンバーで出す音ですから、かなり素晴らしい演奏です。
そう、BABYMETALと言う存在は、一瞬「メタルの冒涜か?」「パロディなだけか?」と思ってし
まいがちなのですが、そうでは無く、「真面目」なのです。それも「大真面目」。
これはフロントの三人はもちろん、演奏陣も、振り付けのMIKIKOMETALも仕掛け人のKOBAMET
ALも全ての関係者が、クソ真面目に、このジャンルに取り組んでいるんですね。
私自身は、これに気付けた時に、素直にBABYMETALって面白い、凄いなと思えるようになった気
がします。
そして、そのBABYMETALは、もうあと数日、来月2014年7月から世界ツアーが始まります。
7月1日のフランスを皮切りに、ドイツ、イギリス、アメリカ、カナダと大国を廻ってくるのです
が、中でもイギリスで7月4日から行われる、SONISPHEREは、現在のHM/HR業界では世界最大
級のフェスティバルになります。そのラインアップはコチラ↓
画像の左側がそのSONISPHEREの参加アーティストですが、パッと見だけで、プロディジー、
アイアン・メイデン、メタリカ、リンプビズキット、デフトーンズ、アリス・イン・チェイン、
スレイヤー、ドリームシアター、アンスラックスと頭の中が、クラクラしそうな面子が揃って
います。
ここにBABYMETALですよ・・・。
もうね、何十万人の全身入れ墨、全身ピアス、全身鉄鋲の筋金入りのメタラー達とステージの
端から何でも破壊しそうな危ないバンドメンバー達ですよ。
ライオンやヘビや吸血鬼だらけの檻に放り込まれるウサギちゃんな訳です。
彼女達が、この檻に放り込まれたら、ブルース・ディッキンソンに鎖で縛られちゃったり、
ケリー・キングに頭から噛みつかれたりするかも知れないじゃないですか?(無い)
いや、快挙ですよ、オファーが来る事自体、宝くじに当たる以上の確率かも知れない快挙ですよ。
でも、心配です。心配なので、彼女達の事を大好きな、メタリカのラーズ・ウルリッヒに、ちゃん
とボディーガードをお願いしたいところです。
冗談はさておき、SONISPHEREから招待されるなんて、本当に凄いことです。
日本のバンドだとDIR EN GREYやFACT位しか参加したことないのではないでしょうか?
しかも、今回は、2012年、2013年と中止が続いた後の三年振りの開催です。
そんなメタルファン待望のビッグフェスですから、主催者側も冗談では無く本気のオファーを
してくれたものと信じたい所です。
その巨大過ぎるフェスを含めた、海外でのツアーが本当にどうなるのか?
本場のメタルファンが、どういう反応を示すのか?
ただの色モノとして、ブーイングを浴びせかけられるのか?
それとも、あの悪しき伝統であるペットボトルスローを喰らうのか?
それとも、日本発の一風変わったカルチャーとして受け入れられるのか?
演奏陣初めとした関係者全ての「大真面目」が現地のリスナーに伝わるのか?
そんな事を考えながら、結果の報告を楽しみに待ちたいと思っています。
小さな身体で頑張る彼女達を小さく隠れながら応援したいと思います。
今回もつたない、そして長い文章にお付き合い頂き、ありがとうございました。
★Recommend Track No.02 PV [ Megitsune ] ★
★Recommend Track No.03 PV [ Gimme Chocolate ] ★
★Recommend Track No.05 Live [ Akatsuki ] ★
=おまけ=
このノルウエー人の若者が「イジメ、ダメ、ゼッタイ」をギターカヴァーしているのですが、
この冗談のようなタイトルの曲が、いかに正統なヘヴィメタルサウンドとして作られているか
そして、いかに難易度が高いかが分かるかと思います。面白くて素晴らしいですよ。
=If you want to search in Japanese=
ベビーメタル、中元すず香、水野由結、菊池最愛
CD No.TFCC-86461