TAO 1st.DVD “JAPANESE DRUM ENTERTAINMENT”
released on 2007/12/14
Yoshinori Suito
Arisa Nishi
Ryohei Taki
Hiroaki Kishino
Shingo Kawahara
Natsuko Kuroyanagi
Maki Morifuji
Takuya Era
Kazuya Sato
Taro Harasaki
Kenji Sato
Junji Torikoshi
Takao Kuwatsuri
Makito Sato
Kiyoko Aito
Junichi Haraguchi
Asuka Iwatani
Mariko Kobayashi
本日は、2000年代のDVDカテゴリー。
2007年12月に発売されたTAOのファーストDVDをご紹介いたします。
先月から始めておりました「夏っぽいセレクション」の第四弾です。
お盆の真っ只中ですので、正に「日本の夏」を象徴する和太鼓に焦点を当ててみました。
TAOは、この記事を書いている時点からすると21年前の1993年に愛知県で結成された
和太鼓エンターテイメント集団です。現在は、大分県久住市に活動拠点を置いています。
拠点と簡単に言っても、大きな稽古場が3箇所、ジム、レストハウス、ゲストハウスなどに
加え野外劇場まであるテーマパークのような場所で生活と練習をしています。
私自身が若かりし頃、打楽器をやっていた関係で、いわゆる「鳴り物・叩き物」が大好き
なのですが、中でも、この和太鼓と言う楽器は、ただ音を出すだけでは無い神秘性とか
精神性のようなものを感じるせいで、本当に大好きな楽器です。
恐らく日本人の多くは、盆踊りなどを通して、この太鼓の音に少なからず「縁」があり、好む
と好まざるとに関わらず何となく「血が騒ぐ」とか「心に響く」と言う感情が沸くのでは無いで
しょうか?もともと、一年の収穫に感謝する奉納などの儀式だったり、霊を迎える神事であっ
たり、戦いの場での鼓舞に使われたりと言うことに根ざしている事がある訳ですが、やはり
一番大きな理由は、心臓の鼓動とリンクしているからなのかな?と私は勝手に想像してい
ます。
人は、「心臓」と言うビートを刻む器官を体内に所有しており、これは止まることなくリズム
を刻んでいます。このリズムが止まった時、残念ながらその命が絶える訳ですから、人は、
リズム無しでは生きられない生き物なのです。その本能が太鼓の音とリンクすると言う考え
方は、いささかオーバーでしょうか?(笑
ただ「太鼓の音が大嫌いっ!」と言う方に出会った事が無いので、本能的な部分で、あな
がち間違ってもいないかも知れませんね。
さて、本題に戻りまして、TAOです。
日本国内には、星の数ほど和太鼓のグループがありますが、プロ活動をしているグループ
の中にあっても、そのパフォーマンス形態は、かなりの多様性があります。私が良く聴いて
いるグループだけでも、大きく三種類くらいに分かれていて、
1.日本古来の伝統的なスタイルを持った保守本流型
2.諸外国のリズムなどを取り入れた民族音楽融合型
3.ダンス的、ミュージカル的要素の入ったエンターテイメント型
と言った感じです(あくまでも私の主観です)
(1)に属するのが、皆様もご存知の鬼太鼓座や鼓童、そしてこの二つのグループの創設に
かかわっていた林英哲などです。
(2)に属するのが、GOCOOや松村組
そして今日ご紹介しているTAOや、YAMATO、打打打団天鼓などが(3)に属していると
思っています。
もともと海外では、鬼太鼓座や鼓童が有名で、和太鼓本来の伝統的な様式や音が人気を
博していましたが(現在も)、そう言った伝統的な和太鼓のスタイルに、大掛かりな舞台装置
や、和洋折衷の衣装、コミカルな要素を加えつつ、劇場型のパフォーマンスを加えていった
のが「TAO」なのでは無いかと思います。
そして、このエンターテイメント性が海外で大人気となり、今では、全米やヨーロッパなど、
20公演だろうが、30公演だろうが、果ては50公演を超えるツアーを組んでもチケットが
即完売になるパワーを持った集団となっています。海外だけではなく、もちろん国内での
多くの公演やCMのBGM、映画のサウンドトラック、そして北島三郎氏のバックアップメン
バーにもなったりとその活動は多岐に渡っています。
私も彼らのライブには、何度か足を運んでおりますが、その舞台から発せられる音圧や
メンバーのオーラに圧倒されて、会場を出る際には、何もしていないこちらがフラフラに
なるようなエネルギーを持っています。
もし機会がありましたら、是非、彼らのライブに足を運ばれる事をオススメします。
今日、ご紹介する映像では、とてもとても伝え切れないパワーがホール全体に充ち満ちて
いますよ。
そして、本日リンクしている動画は三曲あります。
1曲目の「大祭」は、TAOの歴史の中でも、長く演じられているプログラムで、今では、
随分と形を変えて演奏されていますが、メンバー全員の信じられない程のコンビネーション
と体力に驚かされる一曲です。
ちなみに、フロントの五人が、左から、
江良拓也
滝良平
西亜里砂
河原シンゴ
佐藤和哉(現在は脱退して、ソロの篠笛奏者)
となっていて、当時からのTAOの主力メンバーで、ワタクシ、一番左の江良君のファンです。
彼の、舞台での動きの素晴らしさにやられたクチです(変な趣味はございません)
2曲目にご紹介するのは、「MAORI」
名前の通り、ニュージーランドのマオリ族伝統の舞「ハカ」のリズムを取り入れた楽曲です。
ニュージーランドのラグビー代表チームが試合前に相手方への威嚇に使うことで有名です
よね。今では、野球やサッカー、アイスホッケーなど、色々な代表チームが披露してくれる
踊りですが、このリズムがTAOにかかるとどうアレンジされるかお楽しみください。
3曲目は「双飛」と言う曲で、これも古いプログラムですが、人気の高い曲です。
映像が古いもので、画質も粗くて恐縮なのですが、TAOのチームワークの程が分かる秀逸
な楽曲です。今ほどの派手さは無いものの、和太鼓って素晴らしいと素直に思えるプログ
ラムです。ここでも、フロント四人の右から二人目が江良君なのですが、一人異次元の動き
を見せていて、非常に楽しいですよ(あくまでも、変な趣味はございません)
※1曲目と2曲目は、YOUTUBEの画面右下に出て来る「歯車」のマークをクリックして
画質を720pあたりで選択されると非常に綺麗に見られますので、お試しを。
TAOは、今ではもう5枚近くのDVDが発売されていて、最新作の「十七人のサムライ」などは、
今日、紹介している「JAPANESE DRUM ENTERTAIMENT」と比較して、その録音から、
舞台規模から、衣装、演技力と全てにおいて雲泥の差があるのですが、それでも、TAOが
世界中の人々に認知され始めた原点の演目が揃っており、とても見応えのあるものになって
いて、ここから順番にTAOの進化を見ていくのも一興かと思います。
お盆休みもお仕事で頑張っていらっしゃる方に、少しでも夏休み気分を味わって頂ければ
と思います。
今回もつたない文章にお付き合い頂き、ありがとうございました。
01. 二つの塔(Twin Towers) |
02. 銀の画家(Glittering Stars’,a galaxy of drawings) |
03. 碧き風(Green Breeze) |
04. 打(DA) |
05. 双飛(Soaring in Union) ★ |
06. Festa |
07. MAORI ★ |
08. HORIZON |
09. 大祭(Echoes of Passion) ★ |
10. Queen |
★Recommend Track No.09 LIVE [ Echoes of Passion ] ★ HD720p
★Recommend Track No.07 LIVE [ MAORI] ★ HD720p
★Recommend Track No.05 LIVE [ Soaring in Union] ★ HD720p
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ドラム・タオ
DVD No.TAO-07N